指しゃぶりって何歳までなら大丈夫ですか?
うちの子中々辞めなくて……
赤ちゃんなら当たり前の指しゃぶり。
見ていて可愛いですよね。
なんてったって歯が生える前の赤ちゃんは母乳やミルクが主食。
「吸う」力を育てるためにも指しゃぶりは自然な行為なんです。
とはいえ、大きくなってもずっと指しゃぶりを続けていると良くないです。
指うことで、歯には大きい力がかかります。しかも継続的に。
歯が生えて「吸う」から「噛む」に移る時、指しゃぶりが続いてしまうと歯並びが悪くなるっちゃいます。
「じゃあいつまでなら大丈夫なのか?」
「何歳までにやめさせるのか?」
といったことが気になってきますよね。
そこで、小児歯科の観点から指しゃぶりについてお話したいと思います。
3歳までは大丈夫
赤ちゃん~3歳までは指しゃぶりしてても特に問題ないです。
やめる子はやめるし、続く子は続きます。
というよりも、これぐらいの年齢の子に言い聞かせても中々聞きません。
これから脳が発達し、言葉や会話が出来るようになっていく段階ですしね。
いくら口で「辞めなさい!」と怒っても、ほとんどは無駄に終わります。
なので、3歳までは気にしないでOKです。
4歳は様子見
じゃあ4歳になったらやめさせるのか?
実をいうと、小児歯科的にはここが一番難しい所。
ほとんどの子は言えばやめると思うんですよね。一時的に。
言われた瞬間だけ指吸いをしない。
で、目を離した瞬間に指しゃぶり再開。
もうお手上げ。ストレス爆発。
という感じじゃないでしょうか?
4歳ぐらいになると、言葉の意味をちゃんと理解し始めます。脳みそが出来上がってきます。
なので、怒って「やめなさい!」というよりは、言い聞かせるようにするといいでしょう。
例えば
「指は吸わない約束だったよね?」
「指しゃぶりしてると可愛くないお口になっちゃうよ」
というように理屈をつけて注意すればいいでしょう。
あるいは、手を使う遊びをして口から指を離させたり、こっちへおいで等と声をかけるのも効果的ですよ。
5歳以降はやめさせよう
5歳以降の指しゃぶりは良くないです。
まず間違いなく悪影響が出てきます。
なんとしても辞めさせたほうがいいでしょう。
6歳前後になると永久歯が生えてきます。
この頃までに指しゃぶりを治さないと、歯並びが悪くなってしまいます。
特に前歯。
出っ歯みたいになっちゃいますよ!
もしくは前歯と前歯がかみあわず、常に隙間が空いているような歯並びになるかもしれません。
あとで矯正しようと思ったら、お金と時間がかかりますよ~・・・
「今頑張って注意してやめさせますか?それとも後になって矯正で何十万とかけますか?」
それに思春期、大人になっても指しゃぶりが続く可能性が高まります。
自分の周りの学生や成人が指を吸っているのを見たら、あなたはどう感じますか?
というわけで、歯並びのことを考えても、社会的なことを考えても、指吸いを続けるメリットは無いように思えます。
癖になる前に治す
一度癖になると中々治りません。
三つ子の魂百までってことわざがあるぐらいですしね。
大人になるまで続いてしまったら、まず辞めるのは難しいでしょう。
実際、僕の周りでも指しゃぶりの癖がある大人の人はいます。
本人はかなり気にしてるんですけど、昔からの癖ってことで中々やめられないそうですね。
安心感が得られるとか、口の寂しさを紛らわすとか、色々あるでしょう。
でも、僕としては小さいうちにやめておくほうが良いと思いますよ、指しゃぶり。
コメント