- 味覚だけが好き嫌いの原因ではない
- 食材の形状と口の機能が関係する
- 子供にとって食べにくい苦手な食材を把握する
- うちの子は好き嫌いが多くて・・・。
- お肉を食べない。
- 魚が嫌い。
- 野菜を口にしない。
これ、よくある悩みです。
「子供の味覚にあってないのかな…?」
ということで諦めている方も多いようですが、本当でしょうか?
好き嫌いの原因が味覚だけだとは考えにくくないですか?
僕は食材の形状とお口の機能が最も子供の好き嫌いに影響すると考えています。
特に3歳ぐらいまでは、口の影響は強いんじゃないでしょうか。
ちょっと言い過ぎかな?
でも小児歯科の僕としては、食事と口の機能の関係性はかなり大きいと思いますよ~。
食べれないから嫌い
そもそもですが、子供はご飯をちゃんと噛めていますか?食べれていますか?
大人の人だって「硬すぎる」とか「噛み切れない」とかで食事を残すことってありませんか?
味のことを気にする以前に「そのご飯はその子にとって適切な食べ物なのか」を考えていきましょう。
食材の形状って?
食材の形状って言うと専門的で難しそうですが何の事はない。
ざっくりと「食感」とでも考えて頂ければOKです。
子供が苦手な食材は大きく2種類。
それぞれ見ていきましょう。
奥歯ですりつぶすもの
奥歯で噛む食材ですね。
いわゆる臼歯で食べるもの。
- 海藻類、葉物類
キャベツ、レタス、わかめ、こんぶ
- 皮が多い
お豆、トマト、じゃがいも
- 弾力がある
大きめのお肉、えび、いか、きのこ、こんにゃく
- 口の中でバラバラになる
ひき肉、ブロッコリー、カリフラワー
他にもたくさんあると思います。
ここに挙げた食べ物は、奥歯でしっかり噛んですりつぶさないと食べにくいものです。
なので、臼歯が生えそろう2歳半~3歳ごろだと食べにくいです。
まだしっかりと歯が生えてないのに、噛まないと食べられないものを与えていませんか?
唾液が無くなるもの
食パンとかゆで卵ですね。
種類はそんなに無さそうかな?
でも口の中の水分が無くなると飲み込みにくいですよね。
子供も同じです。
唾液が吸われた状態を想像してみて下さい。
食べ物が上顎にひっついたり飲みこみにくかったりして、かなり食べにくいですよ。
食べさせ方
離乳食が終わったからといって、いきなり大人と同じように何でもかんでも食べられるようになるわけではりありません。
その子の口の能力にあったご飯を食べさせて行きましょう。
あとは間食。
おやつでお腹いっぱいになったら、好きなものでもご飯は食べられないですよね。
生活習慣の見直しもしてみてはいかがでしょうか?
子供の好き嫌い1つとっても、考えないといけないことはたくさん。
味付け、食材、食べやすさ、子供の口の発達具合。
正直、かなり面倒くさいと思います。
でも面倒くさい、子供が嫌がるから、といって避け続けていると、本当に食べない子になっちゃうかもしれませんよ?
なんとか出来る範囲で工夫して行きたいですね。
- 味覚だけが好き嫌いの原因ではない
- 食材の形状と口の機能が関係する
- 子供にとって食べにくい苦手な食材を把握する
以上、好き嫌いと食材の関係のお話でした!
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