大阪北部で大きな地震が起きましたね。
震度6って・・・・・・。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/17/osaka-photo_a_23461251/大阪府北部・茨木市などで震度6弱の地震発生、GIGAZINE編集部の被害写真まとめ
https://gigazine.net/news/20180618-earthquake-osaka/
と思ったら、群馬でも震度5の地震が起きてます。
まずは身の回りの安全や食料、水の確保が先決でしょう。
が、ひとまず落ち着いたら考えて欲しいのが口腔ケア。
特に高齢者と子供。
自力で口を綺麗に出来ない人がいたら、周りの動ける人たちに手伝って欲しいと思います。
食生活が乱れる
まず前提条件として、震災時は食生活が乱れがちになります。
食べれるときに食べれるものを口にする感じですね。
特に高カロリーなチョコレートや飴といった甘い物は防災グッズに忍ばせる人が多いんじゃないでしょうか?
子供がぐずった時にも食べさせて落ち着かせることもできますしね。
単純にエネルギー源にもなるスグレモノですし。
それに加えて水が超貴重。
なので、歯磨きや入れ歯の手入れに水を使うのに抵抗感を持つ人もいるでしょう。
あるいは飲み水や調理に使う分しか持ってないかもしれません。
というわけで、災害時は食事の変化+歯磨き頻度低下で口内環境が悪化しやすいんですね。
入れ歯の方は入れ歯の手入れも難しいかもしれません。
子供は仕上げ磨きと甘い物に注意
まず子供のケア。
小学校低学年ぐらいまでは仕上げ磨きして上げて下さい。
1年生や2年生でも、自力で綺麗に磨くことは中々難しいですからね。
特にこの時期は一番後ろから6歳臼歯っていう大事な歯が生えてくる頃合い。
虫歯にならないよう保護者の手で仕上げ磨きするのが大事なんです。
子供が自分で歯ブラシしていたとしても「汚れを落とす磨き方」をしているとは限らないですよ。
単に歯ブラシが動いているだけってことも十分あり得ますので。
あ、小学生以下の子は問答無用で仕上げ磨きして下さいね。
自力で磨けないのはもちろんですが、乳歯の虫歯って進行早いですから。
災害時に甘い物ばかり食べがちな上に、歯磨きを怠るとちょーっと油断しただけで小さい虫歯ができたりしますよ。
どうしてもって時以外、甘いものは時間とルールを決めて食べましょう。
好きなときに好きなだけ甘い物食べてると、たとえ短期間でも虫歯だらけになるかもしれませんよ。
高齢者は誤嚥性肺炎に気をつける
高齢者の方、特に飲み込む力の弱い方は誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)に注意です。
ざっくりいうと「口の中の汚れが肺に入ってバイキンが増える」って感じです。
普通の健康な人は、気管に物が入った時点でむせるんですよね。
自力で吐き出す力があります。
ただ高齢者の場合、そもそもむせる力がないかもしれません。
そのまま肺に食べ物が入ってしまいます。
口の中が汚いと、当然飲み込む物も汚くなりますよね。
「そんなんで肺炎になるのか?」と思うかもしれませんが、阪神淡路大震災では肺炎が死亡率No1です。
口腔ケアと誤嚥性肺炎、震災関連死との関係について
阪神淡路大震災での震災関連死のグラフ平成7年の阪神・淡路大震災による死亡者6434人のうち、圧死などの直接死は5512人。震災後2カ月以内に死亡した「震災関連死」922人の中で、最も多かったのは、肺炎による死亡者223人(24%)でした。
入れ歯の紛失、水不足による口腔清掃不良、劣悪な避難所の生活環境などにより、誤嚥性肺炎をおこしたことが大きな要因です。
参照元 : http://www.city.kobe.lg.jp/safety/health/touhoku/DentalHealth.html
なので、口の中を綺麗にすることが重要なんですね。
もちろん他の人も口のケアは大事なんですが、高齢者の方のほうが命に関わってくる分重要度が高めですよ。
入れ歯について
誤嚥性肺炎に関わるもので気をつけたいのが入れ歯。
つけっぱなしにせずに、寝る前は外して下さい。
そして外したら綺麗にして下さい。
水が使えない場合はティッシュ等で拭うだけでもOKです。
とにかく口に入れたままにしないこと。
歯と入れ歯の間に食べかすが溜まると、バイキンの温床になりやすいので。
口腔ケアはどうするか
歯ブラシがある場合
まずは歯ブラシを持っているかどうか。
自分で持っていくのが一番ですが、無ければ買いに行くか支給されるのを待ちましょう。
ごく少量の水で歯ブラシを濡らして歯磨き。
そして節水しつつうがいですね。
あ、歯磨き粉は無くてもいいですよ。
歯磨き粉使っちゃうと、うがいに水をたくさん使いがちなので。
給水車が来てるとか、水がたくさんあるとか、水の問題が解決してから使って下さいね。
余裕があればフロスも使うと良いでしょう。
歯ブラシが無い場合
歯ブラシがない人は歯の表面や口の粘膜をぬぐって下さい。
ハンカチやタオル、ティッシュ等ですね。
歯と歯の間に詰まったものは、つまようじや爪で取り除いてください。
ほつれた糸をフロス代わりにするのもアイデアの一つ。
ただやりすぎると歯茎を傷つけるかもしれないので、何が何でも歯と歯の間を綺麗にしなくてもOKです。
あくまで補助的なイメージで、出来る範囲でしてみて下さい。
入れ歯の手入れ
入れ歯も歯と同じように綺麗にして下さい。
歯ブラシがあれば歯ブラシで。
無ければティッシュや布でぬぐう。
そして水で洗ってください。できれば毎食後。
あと寝る前は外して下さい。寝てる間も入れ歯を入れていると汚れやすいので。
僕が防災グッズに入れてる物
僕は
- 歯ブラシケース
- 歯ブラシ
- フロス
- 歯磨き粉
の4つを用意して、防災グッズに入れてます。
というか普通の旅行かばんにも入れてます。
万能なんですよね、この4点セット。
歯磨きした後、濡れたまま密封するのって嫌ですよね。
このケースの蓋はGUMのところが空いてるので、通気性ばっちり。
しかもリングが付いてるので、吊るして置けるのもいい。
歯ブラシは各自の好みがありますからね。
普段使ってるやつでいいと思います。
僕はこのDENT.EX Slimhead II 33M を使ってます。
程よい硬さで磨いてる感じしますし、先が小さいので奥歯まで磨きやすいです。
もう5年以上使ってるんじゃないかな?結構リピートしてます。
フロスはDENT.EX ウルトラフロス S10
糸のタイプでも良いんですが、手が汚れちゃうんですよね。
コスパ重視なら断然糸ですが、取っ手付きのほうが使いやすいので僕はこれを使ってます。
取っ手付きでも1本60円ぐらいですしね。
しかもこれ、糸が結構丈夫なので長持ちします。
毎日朝と晩使って、2〜3週間は持つかな?
なので、災害時はもちろん長期の旅行や海外に持っていっても十分長持ちします。
ちなみに歯磨き粉は特にこだわりありません。
トラベルセットに入っているような持ち運べる小さい歯磨き粉ってあんまり売ってないんですよね・・・。
なので、その時手元にあるものを入れてます。
子供が寝て口を開けれなくなったり、そもそもまだ小さくてうがいが出来ない場合は歯磨きシートを用意するといいでしょう。
これで歯をぬぐって綺麗にして上げて下さい。
もちろん歯磨きが難しい方なら大人に使ってもOKですよ。
全部防災カバンに入れても、そんなにスペースを取らないですし、重くもないです。
是非防災グッズに歯磨きセットを入れてみてください!
災害時は食べる飲む寝るに必死だと思います。
でも口って結構大事なんですよね。
食べるのも飲むのも呼吸をするのも口から始まる。
体の入り口である口は、どんな時でも綺麗にしておきたいですね。
参考リンク
災害時のお口(くち)のお手入れについて
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122257.html
災害時 避難所 口腔ケア 支援の手引き (保健師・看護師用) (PDF)
神奈川県保健福祉事務所歯科医師・歯科衛生士研究会
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/news/news_110425_manual.pdf
災害対策
国立保健医療科学院 歯科口腔保険の情報提供サイト
https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/saigaitaisaku.html
災害時の清潔・健康ケア情報
ライオン
http://www.lion.co.jp/ja/emergency-care/
覚えてください、防災にオーラルケア。
サンスター
http://jp.sunstar.com/bousai/top.html
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