ついにきましたね!
小臼歯に引き続いて、第一大臼歯にもCAD/CAMが使えるようになりました。
平成29年12月1日開始なので、もうすでに取り組み始めた歯科医院も多いんじゃないでしょうか?
では、早速条件と点数を確認していきましょう!
条件
厚生労働省の資料より。
上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等の下顎第一大臼歯
引用:医療機器の保険適用について(平成29年12月収載予定)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000185641.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000184933.html
下顎の第一大臼歯!
上顎はスルーされました。なぜ・・・。
必要な条件として、上下左右の7が必要ってのが結構なミソだと思ってます。
7がなくなると6の遠心が当たってくるし、そうなってくるとCAD/CAMでは割れてしまうんでしょう。
そういう方には従来通りのFCKか、自費のセラミックをすすめるといったところでしょうか。
同じような理由で、小臼歯の咬合支持も必要なんでしょうね〜。
4,5が欠損すると、その分6にかかる負担も増えますしね。
アイヒナーの分類でいうとA1~A3ってことでしょうか?
過度な咬合圧は・・・なんだろう?
歯ぎしり?食いしばり?
下顎隆起やWSDが多い方、エラが張って顎が発達している方には要注意って感じでしょうか?
あとは硬い食べ物、砕く食べ物が好きな人とか?
僕は小児歯科が専門なので、ぱっと思いつくのはこれぐらいですね。
誰か詳しい人教えてください。
保険点数
保険点数はどうでしょうか?
大臼歯のFCKと比較してみました。(平成29年12月1日)
FCK | CAD/CAM | |
失PZ | 166 | 636 |
連合印象 | 62 | 62 |
咬合採得 | 16 | 16 |
クラウン | 952 | 1723 |
装着量 | 45 | 45 |
CAD/CAM加算 | 45 | |
接着材料 | 17 | 17 |
維管 | 100 | 100 |
合計 | 1358 | 2644 |
2644点!
これはすごい。
材料代と技巧代を考えても、医院に残る利益は多そうですね。
なんせ金パラが高いのなんのって・・・FCKするほど損が出そうな勢いです。
患者さんは保険で白い歯ができる。
医院も潤って新しい機材や材料が買える。
良い循環ですね。
上顎6や7にも適応範囲が広がることを願います。
- 上下左右の7が4本とも残っていて
- 左右の咬合支持があって
- 過度な咬合圧が加わらない
- 下顎の第一大臼歯
- 一通り処置すると2644点
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