小児歯科医なら99%使う!ラバーダムが子供の歯の治療に大切な理由

ラバーダムって聞いたことありますか?

歯に引っ掛けるゴム製のカバーみたいなやつです。

医療ドラマとかで、手術する時緑のシートみたいなやつ被せてません?

あれの歯医者用だと考えてみて下さい。

歯につけるとこんな感じになります。

これ、僕は歯の治療でめっっっっっっちゃ大事な器具だと考えてます。

少なくとも子供の治療では必須だと思います。

ラバーダムが無いとちゃんと治療できてるん?って思っちゃうぐらいです。

それぐらい大事。

小児歯科に力を入れてる先生なら、ほぼ間違いなく使っているでしょう。

ラバーダムってどんな感じ?

というわけで実物を見てみましょう。

乳歯の模型にラバーダムを装着してみました。

こんな感じですね。

さっきも言いましたが、手術用のシートみたいですね~。

ラバーダムのメリット

実は、ラバーダムって保険診療に組み込まれてないんです。

なので、使っても使わなくても、患者さんの支払いも変わらないし、医院の売上も変わりません。

保険診療で使えば使うほど損です。

じゃ何でラバーダムするのか?

売上には関係ない、むしろラバーダム代がかかって赤字。

それでも僕は「子供の治療では、ラバーダムにかかるコストより得られるメリットが大きい」と感じます。

治療したい歯だけが見える

子供の口って小さいですよね。

奥歯の治療をしようと思っても中々見えません。

ほっぺが突っ張る、舌が動く。

でもラバーダムを使えば、「治療したい歯」だけに集中できます。

唾液がかからない

歯の治療は湿気にかなり弱いです。

白い詰め物は水に濡れると歯に全然くっつきません。

でもラバーダムを使えば、唾液をブロックできます。

歯の乾燥状態を保ち、しっかりと接着できるようになるんです。

細菌の侵入を防ぐ

根や神経の治療をする場合、歯の中で細菌が広がってることがほとんどです。

その菌は唾液の中にも含まれています。

せっかく治療してるのに、唾液がかかってまた細菌が歯に入ったら嫌じゃないですか?

唾液を防ぐラバーダムなら、歯に細菌が入るのを防げます

ケガを防ぐ

歯を削るドリル。

汚れをかき出す器具。

歯医者で使う道具って、どれも危険だと思いません?

先がとがってるものばかりだし、ドリルも怖いし。

もし頬や舌に当たったら……

特に子供なんてじっとできませんからね。

大人と違って、すぐに頬や舌を動かしちゃいます。

ラバーダムは、治療する歯意外の周りのケガを防ぐ役割もあるんですね~。

誤飲しない

また歯の治療に使う道具は、小さいことが多いです。

あなたも間違って口に落とされた経験ありませんか?

飲み込みそうになったり、オエってなったりしません?

ラバーダムしてれば、もし落としてもゴムのシートがあるのでお口の中まで入ってきません。

患者さんもそうですが、何より僕達治療する側にとっても安心感が得られます。

水が流れない

ドリルから出てくる水。

歯を洗浄する水。

歯の消毒薬。

歯の治療では何かと水が出てきます。

子供のお口に大量に水が流れ込むと、治療を嫌がっちゃいますよ。

水でむせたり、消毒薬が苦かったりしたら、嫌がってもう二度と口をあけてくれないかもしれません。

あと子供が泣いちゃった時。

泣いちゃうと、呼吸のリズムが狂います。

そんなところに水が流れてきたら、余計にむせちゃいますよ。

んで嫌がってまた泣く、の悪循環

ラバーダムがあれば、水を受け止めてくれるので、お口に流れることはありません。

一見矛盾してそうですが、泣きそうな子ほどラバーダムです。

口が開く

これは子供の場合に多いですね。

ラバーダムってゴムのシートで出来てます。

結構引っ張られる感じがするんですよね。

なので、子供の口が自然と開きます

口が開けば治療は早く進みますし、早く終われば子供も嫌がりません。

一石二鳥。

子供の治療はラバーダムを使ってる歯医者へ

メリットがたくさんあるラバーダム。

これを使わない手はないですよね?

あなたのお子さんが歯の治療を受ける時、僕はラバーダムを使う歯医者さんに行くことをオススメします。

少なくとも小児歯科に力を入れている先生ならラバーダムを使っているはずです。

それぐらい、子供の歯の治療って難しいんです。

でもラバーダムがあればめっちゃ楽ちん!

大人より早く綺麗に治ることも多々あります。

じゃあラバーダムを使わない先生は悪い先生なの?
治療が下手なんでしょうか?

という質問もよく聞かれますが、全然そんなことはないと思います。

大人の治療の場合はほとんど使わない先生が多いでしょうしね。

だって子供と違って、大きく口を開け、じっと我慢し、先生に協力して下さる方がほとんどですから。

子供の治療でも、ラバーダムを使わない場合もあります。

小児歯科では使うことがほとんどです。

でも状況によっては使わないこともありますし、毎回使わないことだってあります。

ただ「使うと便利」なのは事実ですし、「治療の成功率を上げる」のには必要だと思います。

唾液まみれで接着しないのが分かってるのに詰め物する意味あんの?って思っちゃいますしね。

なので、僕個人としては子供の治療とラバーダムはセットと考えています。

でも使わずに上手に治療をしていらっしゃる先生がいるのもまた事実です。

ラバーダム使わない先生=悪

という思い込みだけは辞めてくださいね。

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