虫歯って何でできるんですか?虫歯がある人とない人がいるのが不思議です。生まれつき歯が弱いんでしょうか…?
なりたくないですよね、虫歯。
あまり甘いもの食べないのに虫歯がなる人。
たくさん食べても虫歯にならない人。
この差は何なんでしょうね。
気になりません?
というわけで、虫歯が出来る仕組みを科学的に説明していこうと思います。
虫歯ができる仕組みがわかれば虫歯予防になりますし、逆に言うとどんなことをすれば虫歯が出来てしまうのかもわかります。
虫歯菌は酸を作る
まずは予備知識から。
虫歯菌は糖分をエサにして酸を作ります。
作り出された酸は歯を溶かします。
酸ができると、口の中のpHが下がりますよね。
小学校の理科で習うあのpHです。
青リトマス紙が赤くなるやつです。
口の中が酸性になると、ちょっとずつ歯が溶けいきます。
そしていずれは穴が……。
これで虫歯の出来上がり。
超ざっくりですが、これが虫歯ができる仕組みです。
糖分摂取→虫歯菌活動→酸を作る→pH下がる→歯が溶けて穴が空く→虫歯
という流れなのです。
あ、ちなみに糖分って甘いものだけじゃないですよ。
お米やパンだって立派な糖分です。
おやつじゃなくて1日3食のご飯だって虫歯になり得ます。
ステファンカーブ
ステファンカーブというグラフがあります。
歯に関わる職業の人なら「あぁあれか」と言うぐらい超有名なグラフ。
例えばこんなの。
引用 : http://www.supadental.com.au/why-some-people-get-holes/
縦軸がpH、横軸が時間です。
3回グラフが下がってる箇所がありますよね?
これ、口の中が酸性になったタイミングを表してます。
赤色の下半分のエリアで歯が溶ける。
つまり、1日3回食事を食べると、1日3回は歯が溶けるわけですね。
でもグラフをよく見て下さい。
30分もすれば青色の歯が溶けないエリアにpHが戻り、1時間もすればもう元通り。
唾液が酸を中和してくれるんですね~。
間食が多いと…?
でも1日3回しか物を口にしない人って珍しいですよね。
ほとんどの人が間食をしているはず。
こんなグラフになる人が多いんじゃないでしょうか?
引用 : http://www.supadental.com.au/why-some-people-get-holes/
間食が多いと歯が溶ける時間がたくさんでてきます。
間食といっても、虫歯菌のエサは糖分でしたよね。
- 砂糖入りのコーヒーや紅茶、カフェオレ、スポーツドリンク
- 飴、グミ、ラムネ、ガム
- おにぎり、パン
- バナナなどフルーツ
などなど。
おやつじゃなくて「糖分を口にする回数」って考えると、想像以上に頻度が多いことに気づきませんか?
糖分を口にする回数が多いと歯が溶ける時間が長くなり、虫歯になりやすい。
と、こうなるわけですね。
- ちょこちょこ食べる
- 砂糖入りの飲み物を少しずつ飲む
これはもう虫歯になりやすさMAXですね。
いやほんとに。
生活習慣を改めたほうが良いでしょう。
虫歯予防のために
なので、糖分を口にする回数を減らせばいいわけです。
歯が溶けなければ、そもそも虫歯になんてならないんです。
そうそう、1回で口にする量は多くても大丈夫ですよ。
虫歯菌も満腹になったら、それ以上は砂糖を摂取しません。
人間と同じですね。
一口ジュースを飲む。
2リットルペットボトル全部飲む。
これ、実は虫歯リスク同じ。
「私は少ししか飲んでないから大丈夫」なんて思わないように注意です!
1回の量ではなく、「1日に口にする回数」を意識してみて下さい!
以上、ステファンカーブと虫歯予防のお話でした。
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